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「はたらく」をもっと自由にするヒント、聞いてみた!

シゴトイノベーターズ

#01|「休憩が変われば医療現場が変わる」?



「シゴトイノベーターズ」の第1回目は、医療従事者として15年の経験を持ち、医療現場での働き方改革に挑戦する中川しおりさんにインタビュー。自身が設立した有限会社handeyeN pl Us(ハンディーンプラス)では取締役を務め、医療従事者がより自由で充実した働き方を実現するためのアイデアと取り組みを行っています。医療業界の常識を打破し、実際にどのような活動をしているのか、その具体的な方法を伺いました。
今回のイノベーター/中川しおりさん(有限会社handeyeN plUs取締役)

なかがわ しおり/現在、有限会社handeyeN plUs(ハンディーンプラス)の取締役を務め、医療従事者の働く環境改善に取り組んでいる中川しおりさん。看護師として15年の経験を持ち、手術室での勤務を経て、医療業界に新しい価値を提供するために2022年に個人事業を開業。さらに、2024年には父親の会社を継承し法人化。医療従事者のスキマ時間や副業の活用を支援し、働く人々がもっと自由で充実した生活を送れるようなサービスを提供しています。
▶▶ 中川しおりプロフィール


医療現場の休憩時間を改善する取り組み
中川さんは、医療現場で働く人々にとって、ただの休憩時間ではなく、心と体をリフレッシュさせるための「質の良い休息」がどれほど大切かを強調します。実際に、彼女は医療従事者の休憩時間に配慮した「おやつ提供プロジェクト」を考案し、医療機関との連携を模索しています。

「おやつを食べることで、ちょっとしたコミュニケーションが生まれ、リラックスした時間を過ごせる。それが次の仕事に良い影響を与えるんです」。

中川さんのアイデアは、単なる物理的な休憩だけでなく、チームの結束やコミュニケーションの場としても機能する点がポイントです。彼女はこの取り組みを広め、もっと多くの医療従事者に「良い休憩」を提供できるようにしたいと考えています。


副業やスキマ時間の有効活用
中川さんは、医療業界におけるスキマ時間や副業を活用することの重要性にも力を入れています。彼女自身、看護師としての本業を持ちながら、個人事業を立ち上げ、さらには新たな挑戦を続けています。その経験を通じて、「医療従事者のスキルや知識を生かす副業の機会を提供したい」と考え、医療従事者が本業の負担を減らしつつ、新たな収入源を得る方法を提案しています。

「医療業界では、時間に制約が多いからこそ、副業を通じて新しい価値を見つけることも大きな意味を持ちます。それが働く人たちのモチベーションや充実感に繋がりますから。また、副業を禁止している職場もあるかと思いますので、まずは自分自身の中に秘めている可能性であったり、興味を示すものを見つける、“宝探し”のきっかけとなればと思っています」。

実際に、彼女が提供するサービスには、医療従事者向けの副業支援プログラムやスキルアップ、新たな可能性を見つけるための学び直しの機会も含まれており、働き方を多様化させる支援を行っています。
コミュニケーションの大切さと「働く」を支える仕組み
中川さんは、医療現場でのコミュニケーションがスタッフのやりがいに大きく影響することを理解し、働く環境の改善に力を入れています。特に、彼女が提案する「コミュニケーションの場としての休憩時間」は、現場のストレスを軽減し、職場の雰囲気を良くするために必要不可欠だと語ります。

「ストレスの多い現場では、スタッフ同士が気軽に話せる場が必要です。休憩時間にお菓子を囲んで、ちょっとした会話をするだけで、仕事の効率もアップします」。

このような活動を通じて、中川さんは医療現場の働き方を根本から見直し、改善を進めています。
医療業界のスキルを生かした新しいキャリアの道
中川さんは、医療従事者が新しいキャリアの道を切り開けるように、スキルを生かした転職支援や新たな仕事の選択肢を提供しています。医療業界で培ったスキルや知識は、他業界でも十分に活かせる可能性があるため、その可能性を広げるためのサポートを行っています。

「医療従事者にとって、現場から離れることに不安があるかもしれませんが、実際にはその経験が別の業界でも重宝されることが多いです。新たな道を見つけるお手伝いをしたいと思っています」。

彼女は、医療従事者が自分のスキルを他分野でも活用できる道を提供することで、さらに多様なキャリアパスを切り開く手助けをしています。
中川さんの今後のビジョン
中川さんは、今後も医療従事者の働き方改革を推進し、医療業界だけでなく、あらゆる業界に新しい価値を提供し続けることを目指しています。彼女は「医療従事者に限らず、どの業界でも多様な働き方を支援する仕組みを作りたい」と語ります。

「まだまだ道半ばですが、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。医療従事者の声を反映し、働く環境をより良くしていくために、今後も挑戦し続けます」。

中川さんの活動は、今後さらに多くの業界に影響を与え、より良い働き方を実現するためのモデルとなることでしょう。
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