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“就活迷信”を斬る!転職都市伝説ファイル FILE#01

FILE#01|履歴書はやっぱり手書きの方が印象いい?



「あの会社、手書きじゃない履歴書は即ゴミ箱らしいよ……」

そんな噂、聞いたことありませんか?

誰が言ったのかはわからない。でも、どこかで確かに聞いた。

これぞ、就活都市伝説。



履歴書は、就職・転職活動の第一印象を左右する書類。

その重要さゆえに、「やっぱり手書きのほうが誠意が伝わるよね」という思い込みが長らく生き続けてきました。



でも本当にそうでしょうか?今回は、この古くて新しい“迷信”の正体を暴いていきます。



🧠「手書きが印象いい」は、もう過去の話?

まず結論から。

「履歴書は手書きの方が印象がいい」は、もはや迷信です。




就職・転職支援サービス「dodaキャリアガイド」によれば、履歴書の作成方法は手書きでもPCでも構わないと明言されています。

東京しごとセンターの就職・転職コラム「履歴書は手書きとPCどちらが良い?」でも、半数以上の企業が「どちらでも良い」と回答しているという内容が示されています。



つまり、応募先から明確な指定がない限り、PC作成で全く問題ないのが、いまの採用現場の常識です。



🔍じゃあ、なぜこの都市伝説は残っているのか?

たしかに、昔ながらの企業や職人気質の現場では「手書き文化」が根強く残っているところもあります。

だからこそ、「手書きでないと落とされるかも」という不安が消えないのです。



そして最近はむしろ、「手書きは少数派だからこそ、目立って有利なのでは?」という“逆張り理論”まで出てきました。



しかし、これには冷静に反論できます。



🔍でも、手書きの方が“想い”が伝わる気がするんだけど…?

「手書き=誠実さが伝わる」というイメージは、たしかに一定の説得力があります。実際、「丁寧に書かれていて印象がよかった」と語る採用担当者もゼロではありません。



ただし、ここで大事なのは“全体としての傾向”です。

求人媒体dodaによれば、中途採用の現場では9割以上の企業が「履歴書はPCでOK」という姿勢を取っているとのこと。



つまり、よほど「手書き指定」の企業でない限り、PC作成の方が読みやすく、修正も容易で、誤字も少ないという点から、むしろプラスに働くケースも多いのです。


🔍“少数派だから目立つ”は本当か?

たしかに、すべての応募者がPCで作成する中で、手書きの履歴書が1通だけ混じっていたら、採用担当の目に留まるかもしれません。



でも、それが“良い意味で”目立つとは限りません。



現代の採用現場では、履歴書はPDF化して管理・共有されるのが当たり前になっています。

その中で手書きの履歴書だけがスキャンされて文字が読みにくい、ファイル形式が違う、文字検索にかからない──そんな“面倒くささ”が印象に残ってしまう危険もあるのです。



「目立つ=好印象」とは限らない。これは、履歴書にもあてはまります。



🗣じゃあ、人事のホンネは?

実際に人事担当に聞いてみると、こんな声が多く聞かれます。



「手書きかPCかよりも、内容が大事」

「書式は自由。むしろ読みにくい手書きは困る」

「応募者が気にしてるほど、気にしてない」



これが、リアルな“ホンネ”です。



🔚結論:履歴書は“あなたらしさ”が伝わる形で

手書きかPCか──この選択に悩んで時間をかけるくらいなら、内容にエネルギーを注ぎましょう。



あなたのこれまでの歩み、これからのビジョン、そして応募企業に対する想い。

それがしっかり伝わるものであれば、形式はどちらでも構わないのです。



「この人に会ってみたい」

そう思わせる履歴書こそが、最高の一枚です。



💡迷信の正体、見抜けましたか?

履歴書の形式に悩んで、わざわざ書き直したり、夜中まで書いては捨てを繰り返したり……。

そのがんばりが報われることも、たしかにあるでしょう。



でも、あなたの大切な時間と力は、“中身を磨く”ために使ってほしい。



今、人事が「おっ」と思うのは、手書きではなく、“伝わる言葉”です。



📌次回予告

FILE#02|「未経験歓迎」なんて実は建前……って本当?



「あの求人、“未経験歓迎”って書いてあるけど、本当は経験者が欲しいんじゃないの?」そんな不安、抱いたことありませんか?

あなたの思い込み、今こそアップデートの時です。次回は"求人欄の「未経験者大歓迎」の本気度"について深掘りします。


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