🅐 周囲の反応を探る人
🅑 頭の中を整理したい人
🅒 評価を意識する人
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なるほど、そういう人、いますよね。つい「よくしゃべる=自信がある」と思いがちですが、実際には“考えながら話す人”が多いのです。
ハーバード・ビジネス・レビューの行動心理調査(2019)では、会議で発言量の多い人の半数以上が「自分の考えを整理するために話している」と回答しました。これは“自己安定型発話(self-regulatory speech)”と呼ばれ、言葉にすることで思考や感情を整える心理的プロセスです。
つまり、彼らは他人を説得したいのではなく、自分の中の答えを探しているのです。だからこそ、よく話す人ばかりが目立つ会議では、静かに考えている人の声を拾う工夫が欠かせません。誰が話しているかより、誰が聞かれていないか――それを見抜ける場が、本当に“頭を使う会議”なのです。
【ソース】Harvard Business Review「The Hidden Psychology of Meetings」/Steven G. Rogelberg(University of North Carolina at Charlotte、2019、現在は有料アーカイブに収録)